●ご挨拶
斎宮(さいぐう)という制度が、12世紀の平安末まで、さらに途絶えながらも13世紀までありました。「斎宮」という場所に、神に仕えるためにという理由で、未婚の天皇の姉妹、皇女である内親王たちが、誰にも接触することなく神聖隔離される時代が、史実によっても、少なくとも680年は続きました。
人間には、どこへ行ってもいい自由、誰と結婚してもいい自由、自分を表現する自由が保障されている、という基本的人権の認識は、日本ではまだ100年にも満たないのです。
私たちは、基本的人権に関して未熟であり、まだまだ認識の過程にいるにしか過ぎません。さらに人々の理解への努力がなければ、あっと言う間に日本の人権の歴史は逆戻りします。
私たちは、人種について考え人権を尊重することすら、未だおぼつきません。
性(自分は女性か男性か)の自認の自由も2000年、21世紀に入ってから、ようやく認識されるようになりました。
日本の古典作品、日本の風習、風俗の歴史を紐解けば、多くのLGBTに生きる人々の歴史があります。しかし、それは決して「表(おもて)」の歴史ではありませんでした。
この作品は、男女の性を越えて、人として恋愛の感情を抱くことの美しさ、そこに芸術的表現が宿ることを証明しようとしています。
「菖蒲冠」は、隠された芸術ではなく、誰もが共感する愛情の美を伝える幽玄(現世を越えた世界)の能の作品です。
●作品について
桜井真樹子による原作・台本・作曲の新作書き下し。能楽師以外のアーティストとミュージシャンによる「ハイパー(超越した)能」の形式で創作された。
桜井真樹子の演ずるシテ(主役)は、幽玄(現世を越えた世界)から訪れる斎王の役。喜多流の能をリチャード・エマートに師事する吉松章は、斎宮で勤める官司(役人)の一つ花苑司(はなぞののつかさ)でワキ(ワキ役)を演じる。
能の囃子方は小鼓、太鼓、笛ですが、この作品の囃子方は、ペルシャの弦楽器奏者、北川修一。ペルシャの古くから王朝を開き、多くの物語をつむぎ、歌にして語ってきました。そして石崎元弥の感性から即興されるポリゴノーラ。ポリゴノーラはスイカの熟成度を共鳴度から測定する方法論を楽器に置き換えて作られました。人間の歌う旋律に合わせるというよりも、人間の声の響きと合わせてゆく響きでしょう。また時代を経るごとに音楽は室内へと向かってゆきましたが、ポリゴノーラは樹々や菖蒲の空間に響きわたりそして溶け込んでゆくさまをお聴きください。
地謡メンバーは、櫻井元希、佐藤拓、柳嶋耕太。中世ヨーロッパの合唱曲を専門としている彼らは今回、能のコーラス「地謡」に挑戦する。さらにヨーロッパの合唱の起源であるオルガヌム風新作、15世紀のモテット風新作も担当。最後に桜井真樹子の声明と新作のモテット(ポリフォニー(対位法)による宗教曲のスタイル)を合唱によって日本・ヨーロッパの「中世の祈り」の世界を舞台に繰り広げる。
■原作・脚本・主演:桜井真樹子
●キャスト /スタッフ
少年・斎王:桜井真樹子
少年・花苑司:吉松章
地謡:櫻井元希、佐藤拓、柳嶋耕太
セタール:北川修一
ポリゴノーラ:石崎元弥
制作:マリプラ
音響:イノックスサウンドデザイン(6/4)
撮影:白岩義行(6/3)、西浩二(6/4)
デザイン:Diminish Design Partners
■菖蒲冠(あやめこうふり)2023 公演概要
※天候の影響で2日間開催いたしました。
●日時6月3日(土)15:00開場15:30開演
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■日時6月4日(日)15:00開場15:30開演
●会場:生田緑地(菖蒲園)
●場所:神奈川県川崎市多摩区枡形7丁目1-4
●アクセス:小田急線「向ヶ丘遊園駅」下車、南口から徒歩約13分
●料金:4,000円(予約制)
※会員優先予約4/22~、一般発売/チケットぴあ4/29~
●ご予約・お問合せ:まきこの会事務局(makikoclub2022@gmail.com / 090-9236-0836)
●チケットぴあ:Pコード519302
●ご予約:お申込みフォーム https://www.sakurai-makiko.com/blank-6/ayamekohuri2023
▪️協力:生田緑地共同事業体
▪️協賛:株式会社スカイリー・ネットワークス
●剧情简介
今生相遇的两个男孩,前世分别是佐藤和完二。他们的初次对话发生在鸢尾花花园里。
前 幕
房主在既不能种稻也不能种农的土地上种上了鸢尾花。五月下旬,鸢尾花盛开的池塘成了人们休闲放松的好去处。一个男孩在那里工作,种植和照料着各种鸢尾花。
今年,一位男孩第一次戴上他的成人礼冠(男孩成年后佩戴的冠冕;这里指的是男孩第一次佩戴成人礼冠的仪式),他告诉男孩,他想用鸢尾花装饰冠冕。
男孩得到主人的允许,挑选五种鸢尾花,两人一起挑选了这些鸢尾花。
首先,他们挑选了一朵能比较彼此美貌的鸢尾花,说:“她像你一样。”然后,他们又挑选了一朵能反映彼此心意的鸢尾花。最后,男孩选择了一朵以美丽的王昭君公主命名的鸢尾花,作为第一个加冕孩子的最完美之选。
少女头戴五朵鸢尾花冠,在池塘中的倒影宛如一位公主,更像一位侍奉诸神的侍女(公主)。
第一个被加冕的孩子看到这一幕,说道:“我是公主。”
后帘
前世,这少年是花庭园主,负责照料斋王居住的斋宫(斋宫是一片沼泽地,鸢尾花在此生长,而伊势斋宫则建在荒无人烟的地方)。他从未见过斋王本人。然而,为了慰藉斋王,他在花园里种下了许多鲜花,并在五月倾注心血打造了一个鸢尾花池。
然后,初音的儿子前世,赛欧出现了。
来世,少年与初くくりの子初次相遇;梦中,花园司与才王在前世初次相遇。
佐尾感谢花园司用他亲手培育的鸢尾花抚慰了她的心灵。
然而,就在她的父亲——天皇驾崩的同时,赛欧追随月亮在原川中的倒影而去,投河自尽。
“你为何要做出如此悲惨的事?”花园继续追问,佐王终于坦白,前世他未曾向任何人告发便死去:“我本是男孩,但我父亲见我举止像个女孩,便仁慈地让我独自一人,远离人群,成为佐王。”随后,天夜被光芒照亮,一尊金色的佛像显现。
那些说真话的人,能让佛陀感动落泪。他们是已经觉悟佛法的人(开悟者)。
放下笼罩着这个世界(众生世界)的种种妄念。万物一体的真理源于一颗摆脱一切障碍(阻碍觉悟的事物)的正念之心。
《阿弥陀经》也提到,池塘中盛开的莲花有不同的颜色:蓝色、黄色、红色和白色,它们之间没有优劣之分。
就像莲花花蕾绽放(黎明)一样,这对夫妇的梦想也渐渐消逝。

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